DNA保管事業について

                            筆 蛭川 登夫
           
             『DNA保管事業について』

今日は愛知県歯科医師会が行っている「DNA採取・保管事業」についてお話いたします。

これは、事件・事故・災害等の有事の際に身元確認するための手段として、DNAサンプルを採取して、保管する事業です。
1986年に日航ジャンボ機が群馬県御巣鷹山に墜落した事故や1994年に名古屋空港で中華航空機が墜落炎上した事故は、歯科的所見が決め手となって身元確認がなされました。しかし、9・11アメリカ同時多発テロにおいては、未だに多くの方の身元が判明されていません。もし、DNAを生前に採取・保管してあったならば、もっと多くの方の身元が確認できたはずです。

愛知県歯科医師会ではDNA採取・保管事業が社会的にとても有意義な事業であることから、万全の体制で取り組んでおります。
お申し込みは、DNA保管事業認定歯科医療機関をホームページで検索していただくか、愛知県歯科医師会総務課(電話番号052-962-8020)へお問い合わせ下さい。新生児からご高齢の方までどなたでもご利用になれます。費用は10500円必要となります。また保管期間は6年間で、この間24時間監視の元、愛知県歯科医師会が責任を持って保管いたします。なお、詳しくは愛知県歯科医師会のホームページをご覧下さい。

「あなたの身に何かが起こった後では、取り返しがつきません」
この地方においても、東南海沖地震が発生する可能性が指摘されています。事件や事故にいつ巻き込まれるかもわからない時代です。
あなた自身の存在意義を証明できるものとして、そしてあなたの愛する家族への証として、あなたのDNAを是非残しておきましょう!

                       平成22年2月