おやつの与え方

        『おやつの与え方』
                      平成22年10月     日比野佑規 筆

子供にとっておやつは、栄養補給、水分補給、楽しみ、等の意味を持ち、成長・発育においてとても重要です。
しかし、与え方により、偏食、味覚障害、むし歯などから成長・発育に障害を起こす可能性があります。また、歯科の面からも注意すべき点がありますのでお話します。

まず、ネバネバするおかしは避けましょう。スナック菓子等はいつまでも歯に停滞するため酸に侵され、むし歯になりやすくなります。
味の濃い物は与え過ぎないようにしましょう。3歳くらいまでは味覚が発達する時期なので、お子さんに固形物を与え始める離乳食時から気をつけましょう。
また、おやつの時間を決めるようにしましょう。ダラダラ食いをさせたり、一日に何回も与え、長時間食べ物を停滞させていると、口腔内は酸性に傾き歯を溶かす時間が増えるため、むし歯になりやすくなります。飴玉などは要注意です。
そして、ジュース、スポーツ飲料をとりすぎない事です。乳酸飲料、果汁飲料、スポーツ飲料などは、おやつのときは適量にしましょう。これらには飲みやすくする為に大量の糖が含有されており、お口の中が急激に細菌によって酸性に傾き始めますので、注意しましょう。
最後に、噛みごたえのあるものを与えるようにしましょう。乳歯の生えそろった2~3歳以降にしっかり咀嚼することは、味覚を発達させ、筋肉や骨の成長や脳の発育も促します。

何より大切なのは、おやつのあとには必ず歯磨きをするという習慣を身につけさせる事です。子供は一回の歯磨きの時間が短く十分にプラークは除去出来ないため、回数を増やす事はとても効果的です。
そして定期的に、かかりつけ歯科医師の健診を受けるようにしましょう。